うつくしいひと

2021年に書いて、それからライブでもよくやっている大切な曲。というか “See You” と “うつくしいひと” は既に会場限定のカセットテープでリリースしている(今作は再録版)。

アルバムのなかでも一番古い曲で、それこそ前作EP “Ai” に合わせて作っていたから、その時のモードが反映された自然体でフラットなイメージが、今のバンドによく似合っているし、このアルバムにもよく似合っている。

変わらなければ一緒にいられたけれど、人は自然に変わっていくから、一緒にはいられなくなってしまった。自分ではいい方向に変わっていたって、そうなってしまうことがある。

夜が更けていくたび、僕らも老けていく。

欲に耽けるたび、奥に触れていく。

この曲を書いたとき、スタジオの壁に跳ね返って耳に入る自分の書いた言葉が、すごく胸に刺さって、あ〜!ってなったな。

余談ながら、メンバー(誰かは内緒!)が彼女と別れた時、スタジオでちょっとフザけて “うつくしいひと” 歌ったるわ〜〜と演奏したところ、なぜか俺が泣いちゃうというという逸話を持つ。