Echoes

思い入れがあるようで、無いような、いつどうやって作ったかも覚えていないけれど、ずっと昔から耳元で鳴っていたような、そんなイメージで、あまり具体的に書くようなことがない。

思えば、アルバムの選曲をするときも誰が推すでもなくリストに入っていて、特に誰が言うでもなく、当然のようにこの位置にあった。

自分の制作の根源には記憶というものが大きく鎮座していて、音楽を作るときは、記憶や体のなかかから、音や言葉を拾い集めるように引っ張り出して、それを組み合わせていく。

この曲もそんな感じで、短い時間でサクッと作った気がする。

曲について書くことがあまりないので少し脱線するけれど、この曲も含め、今回のアルバムも、過去の作品も、ほぼ全ての曲を “waldorf” というブランドの “blofeld” というシンセで作っている。特にこの曲のシンセは、小さな粒子がシャワーみたいに体を包んでくれるようで、いい音だ。

買ったのは7-8年前で(当時は中古で4万とかだった)、電源コードが切れてスタジオでまあまあデカめの火花が出たり、たまに起動に失敗して意味不明なピッチになったりと、色々なトラブルを起こしつつも、今もそこそこは元気にしてくれている。

何が書きたかったか忘れちゃったけど、waldorfと出会ってなかったら絶対にEASTOKLABの音もなかったので、何も分からず見た目だけで買ったあの頃の自分によくやったと伝えたい。

もう一台買っちゃおうかなとは思っているので、ヤフオクなどに安く出てるの見つけたりした際は教えてください。

そういえばライブでまだ演奏していないけれど、ツアーでは何処かでやるはず!

少なくともワンマンではやると思う。

たぶんライブで演奏する機会はそんなにないから、その瞬間を噛み締めて歌えたらいいな。