リリースツアーが終わった。自分達の名前を掲げてツアーをするのが久しぶりすぎて始まる前はソワソワしていたし、最高だった昨日の余韻が心に残っていて今もドキドキしている。
思えばアルバムのレコーディングをしたのは去年の夏で、みんな半袖を着ていた。
その頃の自分はたぶん悩んでいて、レコーディングしながら色々なことを考えていた。
音楽のこと、生活のこと、人間関係とか、これからのこととか、きっとみんなと同じような。
アルバムが完成したのは去年の秋で、完成した直後は、それが自分のものなのかイマイチ掴みきれないような不思議な感覚があった。
それからツアーを回って、歌いながら、真剣に聴いてくれている人の目を見て、そこに映る自分を見て、何だかやっとこのアルバムが自分のものになったような気がする。
昨日はVJがあって、ステージに向かってずっとライトが当たっていた。眩しい光のなかで目がチカチカして、閉じたり開けたりしながら歌った。
時々光が反射して、フロアに虹じゃないけど、色が反射したり、光が跳ねていたり。
そのなかに来てくれた人の笑顔があって、真剣にステージを見つめる顔があって、一緒に歌ってくれる声があって、側にはメンバーがいて、何かよく分かんないくらい綺麗で、泣きそうになるのを通り越して超真剣な顔で歌ったと思う。
そしたらアッという間に終わってしまった。
アッという間に終わってしまったから全然物足りなくて、またすぐに歌いたいなって思う。
音楽は楽しい。聴くのも楽しいし、作るのも楽しいし、演奏するのも楽しいし、録音するのも楽しいし、音楽を通して誰かと知り合うのも楽しい。
忘れっぽくて、そんな当たり前のことさえたまに忘れそうになるけれど、このツアーのことはきっと忘れないと思うから、それも忘れない。
家に帰って一息ついて、今日からまた制作を始めている。自分も聴いてくれる人もびっくりするような音が作れそうな気がするから、まだなんにも進んでないけれど、その気持ちだけ持っていればきっと全然大丈夫。
もっともっと最高な音楽を作って、もっともっと沢山の場所に行けるようなツアーをやりたいし、数えきれないくらいワンマンもやりたい。
何を書いてるのか分からなくなってきたけど、ツアーを通して考えたことのまとめみたいな感じでした。俺たちだけじゃ何も出来ないなっての同時に、俺たち次第で何だって出来るんだなって!
本当にありがとうございました!
Photo ミズキくん @sipruixi