スタジオでこの曲の原型ができた時「はいキました〜」って思った。ほんとたまにそういう感触がっあって、結構久々だった。
みんなが「そんなにじゃね?」ってなってるなか「ちょ待って!いけるから!任せろ!」とか言って、このアルバムの中でも一番長い時間をかけてアレンジをやっていたと思う。
結果 : いけず
というわけでDawn for Loversとこの曲を荒木さんにブラッシュアップしてもらう運びとなった。
結果 : 最高
今まで4人だけで完結させることが美学の一つになっていたけれど、違う角度からバンドを捉えてもらうことの大切さを教えてもらった。
この曲を機に、考え方やアレンジも変わったと思う。
荒木さん、本当にクソお世話になりましたッ!
歌詞はサビの “仄かな明かりが瞳に触れる / 重ねる季節の儚い蜃気楼” という一文が最初に浮かび、そこを目掛けて書いていった。
人や場所と、出会ったり別れたり、今まで数えきれないくらいのことがあった。
人生のいくつかを共に過ごした人や場所のことは、ふとした瞬間、瞳に浮かび上がるように思い出すことがあるけれど、やっぱり鮮明には覚えてなかったりして、得てして記憶の輪郭は蜃気楼みたいに朧げだ。
思い出した後は電気を消したみたいにまた暗い場所にしまって、でもきっとまたいつか思い出したりするだろうと思う。
そんなことを歌いたかった。